• 1-1玄々斎土橋画賛
  • 錐呉器茶碗 銘蒼海
  • 3-1 了々斎橋杭置竹花入
  • 4-1祥瑞平松竹梅図茶碗
  • 5備前半月形手鉢 松花堂箱 瀧本坊・多治見家・藤田家伝来

玄々斎土橋画賛 淡々斎箱

1玄々斎土橋画賛

縦119.4㎝ 横60.3㎝

裏千家11代玄々斎(1810~77)は三河奥殿藩主松平縫殿頭乗友の子として生まれ10代認得斎の婿養子として千家に入り、幕末から明治初頭にかけて、諸侯、貴顕、豪商たちと幅広く交友するとともに、近代茶道の先駆け的な役割を果たしました。

橋の画賛は出会いの場や現実世界と異郷を結ぶ所、多くのものが連なり造る架け橋や橋掛かりといった禅語の要素を持つため、宗旦以来、裏千家歴代家元が好んで題材として描かれました。

錐呉器茶碗 銘蒼海

錐呉器茶碗 銘蒼海

高8.7cm 径14.2cm

錐呉器とは、李朝時代に南朝鮮で焼かれた呉器茶碗の一種で、見込みが錐でえぐったように深く掘られているため、この名があります。錐呉器は薄手のものが多く薄柿色の中に釉色は青味がかり、時に赤・黄の火変わりがあって景色をみせます。本品は口造りがやや歪み、錐呉器としては少し背が低くなっています。腰に高台を囲むように四ヶ所に釉を掻き落とした跡が見どころとなっております。

蒼海とは青々とした広い海をいいます。

了々斎橋杭置竹花入 詩銘坐看雲起時 共箱 清家家伝来

3了々斎橋杭置竹花入

高37.5㎝ 径11.3㎝

表千家9代了々斎(1775~1825)の作の竹花入で、橋桁を支える杭のように置筒の花間が、長方形に前後二つ繰り抜いております。このような形のものを橋杭花入と称されます。花窓の下に朱で直書をされた詩銘は、腰を下ろし無心に自然と一体化し、雲が湧き起こるのを眺めながら悠々と自適する境涯を詠った洗練された銘が付けられております。愛媛県宇和島の清家家に伝わったものです。

祥瑞平松竹梅図茶碗

4祥瑞平松竹梅図茶碗

高6.1㎝ 径11.5㎝

祥瑞は丹念な描画と呉州の美しい発色のため、日本茶人の注文により中国明代末期に景徳鎮で作られ、茶陶の染付の中では特に珍重されていました。

胴には二枚の人物図の開扇と松竹梅の図が内外に細かく描かれ、口紅と腰にも紅が施され、扇面図内や高台脇には祥瑞特有の文様が配されております。高台内には角福印が入っております。

備前半月形手鉢 松花堂箱 瀧本坊・多治見家・藤田家伝来

5-1備前半月形手鉢 松花堂箱 瀧本坊・多治見家・藤田家伝来

高 11.6㎝ 径 26.6㎝

備前焼は古来より岡山県備前市伊部で焼かれた陶器で、室町時代に茶陶の世界に用いられました。特に桃山から江戸初期にかけて様々な形の手鉢が好んで焼かれ、優作が伝世しています。本品も丸い抜けの牡丹餅がくっきりと現れ、胡麻釉が薄く降りかかり装飾効果が加味されています。立上りはやや外に開き、手の付根に窯印が印刻され、鉢の裏には4か所に小さな足が付き、円形の大きな置き跡がっております。多くの名家に伝わり重宝されてきた逸品です。