乾山 銹絵梅図額皿

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「 乾山 銹絵梅図額皿 」

高:3.1cm  / 径:16.5cm

やや小振りな寸法のこの額皿には

銹絵で雪中梅が描かれており

乾山の俗気を脱したおおらかで文人的な洒脱味を感じます。

 

雪裡孤根獨

耐寒乾山省

 

群芳落ち尽して歳將に残らんとす

雪裡(せつり)の孤根獨(ここんひと)り寒(かん)に耐(た)う

出典『圓機活法』

 

…たとえ万木が凋落しても、

梅は独りその根を暖め陽気を保ち、

絶えようとして絶えない春を伝える。

また隠士の喩として

梅の孤高、貞節、冷気に耐える美しさを表す。

 

仁清 白釉輪花口水指 共蓋

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  • 「 仁清 白釉輪花口水指 共蓋」

高:17.0cm  / 径:19.1cm

 

野々村仁清は江戸初期に御室仁和寺の門前で

金森宗和の指導のもと開窯しました。

その技術力とデザインは当時の文化人達に高く評され、

長く賞翫の的とされてきました。

 

ゆったりと膨らんだ胴に

柔らかな白釉がかかり、

特徴的な輪花口がアクセントとなって、

全体を引き締めています。

 

底には仁清の大印が見られ、

緋の出た土味も見事です。

はんなりと品のある姿にきれいさびの趣を感じる水指です。

 

黒織部茶碗 銘張良 直斎箱

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  • 「 黒織部茶碗 銘張良 直斎箱」

高:13.3cm  / 径:7.5cm

和美の会 図録掲載品

桃山~江戸時代初期に美濃(岐阜県)で焼かれた織部焼は

茶人 古田織部の好みとも伝わり、

そのうち黒く絵文様のあるものを「黒織部」と称します。

その形状は多くが沓形で、

細かい形や絵付けのデザインは

多岐にわたります。

 

しかし本品のように

茶碗内部の見込みにまで白釉と絵文様が施されたものは珍しく、

土味なども品が良い均整の取れた瀟洒な一碗です。

 

官休庵四代直斎により

黄石公との故事に依ってか、

漢の軍師「 張良 」の銘がつけられています。

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  • 1黒織部1
  • 1黒織部2小サイズ
  • 1黒織部HP用1小サイズ
  • 1黒織部HP用3小サイズ
  • 1黒織部HP用2小サイズ