仙叟秋景画賛 秋来見月… 玄々斎箱

仙叟秋草画賛
  • (全体 縦 97.5cm 横 40.6cm・本紙 縦 23.1cm 横 27.2cm)

仙叟独特の洒落た画賛の内の一つです。

秋月の戯画に「秋来見月 山野行歩 萩芒草深 且千里外 宗室(花押)」と賛を記しています。秋の野山を逍遥し、風になびく秋草、それを静かに見下ろす三日月を見て、どこまでも続くその景色に思いを馳せる、そんな様子をシンプルに表しています。

秋の茶に適う、侘びの情緒あふれる絵掛物です。

裏千家11代玄々斎精中の極がございます。

伊羅保内刷毛目茶碗 銘松風 大阪尼野家伝来

仙叟秋草画賛

(口径 14.1cm 高さ 7.3cm)

伊羅保は高麗茶碗の一つで、種類も多様で産地も点在しているといわれます。しかしその名称については、ざらめく肌が手にイライラする事からとされ、見た目にも共通し、本作も粗い砂粒混じりの素地で高台の一部を残して暗緑色の釉が掛けられています。

見込は深く朝顔形に開き、面取された口縁は一部歪み、胴には細かい轆轤目が立っています。切り出された大ぶりな竹節高台、隙間から覗く赤い土、見込を廻る内刷毛目など、侘びた風情の中に工夫が見える一碗です。

明治・大正の弁天座主、尼野家の伝来でございます。

織田道八共筒茶杓 一尾伊織添状 井上侯爵家旧蔵

織田道八茶杓

(茶杓 長さ 17.3cm 幅1.1cm / 筒 長さ 21cm 幅 2.5cm)

織田有楽の次男で、名は頼長(通称・左門)といい信長の甥にあたります。江戸初期のかぶき者として知られ、猪熊事件に関わったことで公家の烏丸光広や木下長嘯子の弟延俊などと知り合います。大坂の陣では豊臣方として参加。以後、京都に隠棲し、「道八」と号して茶の湯に専念し、有楽流を継承しました。

茶杓は総体薄く、節から櫂先にかけて緩やかに広がる姿には妙味があり、「さもん」と記された真削りの筒と共に古色を帯び、その人となりが伺えます。

江戸初期三齋流の茶人、一尾伊織の添状があり、井上侯爵家の旧蔵品です。

染付海老絵吹墨法螺貝形向付 五客

織田道八茶杓

(高さ 5.5cm  幅 19.9cm)

古染付は明時代末期に景徳鎮民窯で造られ、日本に輸出された焼物です。自由闊達な絵付けや動植物を象った意匠は多くの日本人を魅了し、現在まで親しまれてきました。

貝形の澄んだ白地に鮮やかなコバルトが吹墨され、その中を漂うように目出度い海老が可愛らしく描かれており、茶室を爽やかに彩る向付です。

堆朱舟人物香合

堆朱舟人物香合

(高さ 3cm  幅 8.1cm)

堆朱は器胎に朱漆を塗り重ねて、それに文様を彫った彫刻漆器です。中国宋代以降隆盛し、日本には鎌倉時代に伝来しました。その後唐物趣味の流行で珍重されたため、茶道創成期の香合の多くが彫漆であったとされています。

緻密な地紋と対照的に、鳥や舟、仕草や表情の面白い人物などがくっきりと浮かび上がっています。そして細かく彫られた波立つ海や、風になびく植物に囲まれたその景色は、小さな香合の蓋ながら、いきいきとした生命力が感じられる逸品です。

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  • 茂三伊羅保 - コピー
  • 織田道八茶杓
  • 染付法螺貝形向付
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