熊川茶碗 銘白雲 関戸家伝来
高8.2cm / 径13.6cm
腰が丸く、口縁のやや反った独特の姿が
高麗茶碗“熊川”の特徴で、
その名は朝鮮半島慶尚南道にある港に由来するとされています。
“鏡”と呼ばれる見込みの茶溜まりはきりっと引き締まり、
ふっくらした腰から続く竹節高台も力強く形作られています。
古色を帯びた美しい白肌は
見るたびに印象を変え、
まさに白雲という銘らしく
幽玄な雰囲気を醸し出しています。
“関戸本和漢朗詠集”等で知られる名古屋の名家、
関戸松下軒の伝来です。